旧約聖書から神の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

「救いの箱舟」


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福音伝道教団・葛西福音キリスト教会 聖書のお話し2021718()

1.テキスト「創世記7:124

2.タイトル「救いの箱舟」

3中心聖句「創世記7:1

『主はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。」』

4.本文「救いの箱舟」

 )箱舟が示す十字架の救い

  ノアは箱舟によって救われます。この箱舟はイエスの十字架の救いとはどういうものかを、よく私たちに教えてくれています。大切なことは、ノアを救ったのは、船ではなく箱であるという点です。箱であるということはただ浮かぶ目的のものです。船ではないので自力で進むことはできません。神様はノアの救いのために操作できる船ではなく、こいだりできない箱舟を造らせたのです。それは、滅びから逃れる努力をノアにさせないためでした。ノアが救いのために求められたのは、頑張ることではなく神様に望みを置いて、信じて従うことでした。ですから、このノアの箱舟の話から皆様に学んでいただきたいことは、私たちもノアのように、神様に信頼して備えられた箱舟(イエスの十字架)に身を任せて地上の人生を生きていただきたい、ということです。

 

本日のテーマ) 「救いの箱舟」

Ⅰ「神様は救いに招くお方」

 神様はとてもつらい気持ちでした。

 「わたしを信じ、愛し合い、正しく生きてほしいと思って人間、アダムとイブを造ったのに、人の心に思うことは悪いことばかりだ…」と。神様は人間を造ったことを後悔しました。そしてついに、この地上から人を滅ぼしてしまおうと決心されたのでした。

 けれども、神様はノアに心を留められました。なぜでしょうか。それはノアが正しい人だったからです。

(創世記6:9)「これはノアの歴史である。ノアは、正しい人であって、その時代にあっても、全き人であった。」

 これは、罪のない神様のような完全を持つという意味ではありません。「正しい」とは、人として神の基準にかなうこと。「全き」とは、完全の他に健全、誠実という意味があり、神に誠実に従う人でした。

ですから、ノアは神様の気持ちを考えて生活していたのでしょう。それで、神様はノアに大きな箱舟を造るように命じられました。そしてノアと家族、そして動物たちを救われたのです。

ノアが箱舟を完成させたとき、神様は言われました。

 「あなたと、家族は箱舟に入りなさい。動物たち、鳥たちも箱舟に入れなさい。」

 ノアと動物たちが箱舟に入ったとき、神様がノアの後ろの戸を閉められました。ここにも箱舟による救いが神様の主権のもとにあることを表わしています。それから40日間。毎日毎日雨が降り続きました。雨はとうとう山の上をこえるまでに増えました。人も、動物も、箱舟に入らなかったものは、だれも生き残ることはありませんでした。

 ノアとノアの妻。ノアの三人の息子、セム、ハム、ヤペテ。そして、セム、ハム、ヤペテの、それぞれの妻、合わせて8人と、動物たち、鳥たち。箱舟に入ったものだけが生き残りました。

 

Ⅱ「救いとは神様のことばに従うこと」

 ノアはすべての神様の命じられた通りにしました。おどろくほど大きな箱舟を作るように言われた時も、その通りにしました。海から遠く離れた場所で、箱舟を作っていたノアたちを笑う人たちもいたかもしれません。でもノアは神様の命じられたとおりにしました。

 動物たちは神様が命じられた通りに、自分から箱舟に入りました。ノアが苦労して動物を集める必要はありませんでした。このとき、ノア以外の多くの人間が地上には住んでいたことでしょう。しかし、ノアと動物だけが神様のことばに従い箱舟の救いに入ったのでした。

 洪水が起こることも、箱舟に入って助かることも、全部神様の思いでした。ノアを洪水から救ってくださったのは神様です。ノアのがんばりで助かったのではありません。ノアはただ、疑わないで、神様に従い、神様の救いを受け取ったのです。

 

Ⅲ「救いの箱舟としてのイエスの十字架を信じましょう」

 水で地上のものを滅ぼしたことは、神様にとってとてもつらいことだったでしょう。それで神様は人が心に思うことはよくないけれど、こんなふうに世界を滅ぼすことはやめよう、と決心されました。その決心を守る保証に虹があるのです。また、二度と私たちを滅ぼさないですむように、神様はその独り子イエス様を十字架にかけてくださったのです。神様は、イエス様を十字架にかけ、つらく苦しい思いをしても、わたしたちを救おうとしてくださるのです。

 

勧め)「救いの箱舟」

「創世記7:1」『主はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。」』

 神様がこれほどまでにしてくださった愛を、私たちはむだにしてはいけません。わたしたちもノアがしたように、疑わないで、イエス様の救いの箱舟に入りたいと思います。イエス様を信じ、十字架の救いを信じて生きるなら、だれでも救いの箱舟に入ることができるのです。

 ノアの箱舟には、ノアの家族8人しか乗りませんでした。でも、イエス様の救いの箱舟には、人数の制限はありません。世界中の人が乗っても大丈夫なのです。

 私たちも、みんな一緒に救いの箱舟に入りましょう。