新約聖書から神様の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

「聖霊と共に!」

1.テキスト「ルカ24:4453

2.タイトル「聖霊と共に!」

3.中心聖句「ルカ24:49

「あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」

4.本文「聖霊と共に!」

 序)私たちの手動より、神主導。

 本日は、午後から決算のための総会が開かれます。ここ2年、コロナの影響の中、皆様には教会をお支えいただき、ありがとうございました。本日も礼拝が開かれているのは神の恵みと導き、皆様からお献げいただくご奉仕と祈り、そして尊い献金の賜物です。

 さて、私たちが今年度、掲げましたみ言葉、「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです(ピリピ2:13)。このみことばが示すとおり、教会の働きは常に神主導です。しかし、私たちはつい、「手動」という、私たちの手を動かすことを優先にしがちなのではないでしょうか。聖書も言います。(ルカ24:49)「あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」とあります。それであるので、先の聖書学者も「弟子のなすべきことは、待つこと、祈ることしか残されていない」と言います。これは決して消極的なのではありません。先のペテロの失敗から私たちは、人間の力の限界、意志の限界を教えられたのではないでしょうか。ガンバリズムだけでは教会生活も伝道も先が知れていると、私は思います。

 聖書学者もマタイ28:1820とルカ24:4449のそれぞれの『宣教命令』を比較して、このように言っています。「ルカでは世界伝道は命じられているのではなく、聖書によって保証された約束であり預言になっている」と。

 ですから、2022年度の私たちは教会活動を「聖霊と共に!」にあることを願いつつ、祈りつつ行いましょう。そして、「聖書によって保証された約束であり預言」の成就、神の栄光の目撃者と私たちはさせていただきたいと願います。

 

本論) 「聖霊と共に!」

 先週はイエスが死人の中からよみがえられたこと。またイエスは、復活によってわたしたちに永遠のいのちと天国の希望を与えてくださいました。さて、イエスは弟子たちに、どのように活動しなさいと教えておられるのでしょうか。私たちもその教えから教会の活動を考えてみましょう。

 

Ⅰ.「証人」となること

 イエスは言われました。(ルカ24:48)「あなたがたは、これらのことの証人です」と。そうです。わたしたちも「これらのことの証人」となるのです。では、「これらのこと」とはどういうことでしょうか。イエスは、よみがえられた後、40日間、度々弟子たちに現われなさいました。悲しみと恐れに囲まれていた彼らにとって、それはどれほど大きな慰めになったことでしょう。

 さらに、イエスは彼らの心を開いて、ご自分がよみがえったことが、旧約聖書の預言の成就と教えられたのです。そして弟子たちに「あなたがたは、これらのことの証人です」と言われました。すなわち、イエスのよみがえりの証人ということなのです。

 私たちの教会活動において、楽しいこと、盛り上がることもよいとは思いますが、その活動での最優先は「証人」として活動を考え、その場に存在し、証言し、証人として振舞うことです。

 

Ⅱ.「聖霊と共に!」

 次に、聖書学者が言う「弟子のなすべきことは、待つこと、祈ることしか残されていない」ということについて考えてみましょう。なんて消極的活動なんだと思う所ですが。

 弟子たちは、すぐに活動に出て行くのではありませんでした。イエスは弟子たちに言われました。(ルカ24:49)「さあ、わたしは、わたしの父の約束してくださったものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい」と。上からの力が与えられるまでは、証人として活動してはいけないというのです。

 その力とは聖霊です。イエスは(使徒の働き1:5)「もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです」と約束されました。その約束をエルサレムから離れないで待っていなさいと言われたのです。

 この約束はペンテコステの日に実現しました。神は約束通り、弟子たちに上からの力を与えられました。そして「聖霊と共に!」ある彼らは、イエスのよみがえりの証人となって活動を始めたのです。

 ですから、わたしたちは教会でも日常生活においても、「聖霊と共に!」活動しましょう。そうするとき、私たちの教会活動も含め、あらゆる「証人」活動が「聖書によって保証された約束であり預言」の成就なのだと私たちは知ることになるでしょう。

 

勧め)「聖霊と共に!」

 私たちの教会活動を行う上で大切なことは「証人」として活動を考え、その場に存在し、証言し、証人として振舞うことを第一に考え行いましょう。

 次に、私たちが教会活動を考え、動く前に、まず「聖霊と共に!」ということを大切にしましょう。そうするとき、私たちの活動が人の手による活動を超え、まさに「聖書によって保証された約束であり預言」の成就のような活動とさせていただくことになることでしょう。