新約聖書から神様の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

「大祭司 イエス」

1.テキスト「ヘブル7:2228

2.タイトル「大祭司イエス」

3.中心聖句「ヘブル7:25

「キリストはいつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです。」

4.本文「大祭司イエス」

 序)過ちのゆくえ

 皆さんはとんでもない失敗をしてしまったとき、どうしますか。誰かに間に入ってもらって、一緒に謝ってもらったりして許してもらったということはありませんか。それをとりなしてもらったというのですが。

 こんな話があります。ある日、友達と遊んでいると近所の家の花壇に美しい花がたくさん咲いていました。そこである女の子は、花壇の中に入り、次々と花を切り取り、お母さんへのプレゼントにしてしまいました。その女の子は得意そうにして花をお母さんに渡しましたが、お母さんは花が近くの家の花壇のものと気づいてしまいました。それでその女の子の手を引っ張って、その家に行き、一緒に謝ってくれました。その家の人はひどく怒っていましたが、お母さんが丁寧に何度も謝ってくれて、最後には許してくれました。その女の子一人では謝れなくても、お母さんが間に立ってとりなしてもらえてよかったですね。

 今、韓国では辞めていくムン・ジェイン大統領が法律を変えて、大統領が罪を犯しても追及されないように、検察に関する法律を改正すると、ニュースで流されていました。これまで韓国の元大統領イ・ミョンバクさんやパク・クネさんは検察に罪を追求されました。特にムン・ジェイン大統領はパク・クネ元大統領の罪を批判し、正義のイメージで大統領に当選しましたが、残念ですね。彼の在任中の最後の仕事は、「退任後の自身の身を守るため」の法律を公布することだと韓国メディアで批判されています。

 でもこの話は、他人事ではないですよね。私たちも人の罪、人の間違いを指摘することは容易でも、自分の罪深さを認めることはむずかしいものだと思います。

聖書は言います。(ルカ 6:41)「あなたは、兄弟の目にあるちりが見えながら、どうして自分の目にある梁には気がつかないのですか」と。

 では、私たちが自らの罪を認めるとき、誰が、私たちの罪や過ちのとりなしをしてくださるのでしょうか。あの女の子のお母さんのように誰がとりなしてくださるのでしょうか。それが本日の聖書からのメッセージなのです。それはイエスというお方が、私たちの罪の問題を大祭司としてとりなしてくださるということです。

 

本論「大祭司イエス」

Ⅰ.人間の大祭司の役割

 ではまず、大祭司とはどのような役割の人なのでしょうか。 旧約聖書の時代、エルサレムの神殿で祭司は働いていました。その働きとは、人々の罪のとりなしでした。難しいことばで言うと「贖い」をしていました。

 ですから、人々は罪を犯すと小羊を連れて来ます。祭司はその小羊の頭に手を置いて祈ります。そして小羊のいのちを取ります。そのときの血を祭壇に注ぎ、祭壇の上で小羊を焼くのです。これが罪のとりなし(贖い)の儀式でした。

 その祭司の中から、大祭司が一人選ばれるのでした。大祭司の役割は、年に一度、至聖所という神殿の一番奥の部屋に入って、イスラエルの民全体のための罪のとりなしを行なうのです。

 

Ⅱ.大祭司イエス

 では、人間の大祭司に代わって御子イエスが大祭司になるとはどういうことなのでしょうか。旧約時代の人間の大祭司は、毎年、儀式を行う必要がありました。そして、その儀式では、人々の罪を完全に取り除くことはできませんでした。

 しかし、神の御子イエスは一度だけ十字架にかかられ、私たちの罪の贖いを完成してくださいました。その罪の贖いは、ご自身の血によるものでした。

 それゆえ、イエスの贖いの血により罪は赦され、きよめられるのです。イエスの贖いこそ、完全なのです。

ですから、イエスこそ、本当の大祭司なのです。

 

勧め)大祭司イエス

 あなたは、イエスの十字架によって罪が赦されていますか。まだの人は、早くイエスの十字架を信じましょう。

 もうすでに、イエスの十字架を信じて救われた私たちは、イエスが今も私たちのためにとりなしていてくださり、きよめ続けていてくださることを感謝しましょう。そしてイエスが十字架にご自身をささげたように、私たちもイエスに自分自身をささげて生きましょう。そしてすべての人にこの恵みを宣べ伝えましょう。特に、愛する家族や友人に。