葛西説教20220821②

1．タイトル「神様の選び」

2．テキスト「マルコ3:13-19」

3．中心聖句「ヨハネ15:16」

「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。」

4．本文「神様の選び」

　⑴序「選びの意味」

　私たちが何かに選ばれ、その代表となるのはとても名誉ですし、うれしいことですね。たとえば、学校のクラスの学級委員、野球やサッカーのレギュラー選手に選ばれる。劇の発表会で主役など。私たちの周りにも様々な選びがありますね。でも、本日の聖書のみことばのように、私たちが神様に選ばれることほど喜びに満ちた、素晴らしい恵みはないのです。

　先々週はペテロが、先週はマタイがイエス様に召されました。本日は彼らを含めた十二人の選びが記されています。イエス様は、あらかじめ選ばれた弟子たちの中から、特に十二人を選ばれたのです。このガリラヤ伝道の初めに、この十二人が選ばれたのは、福音が全世界に伝えられていくために、この弟子づくりは不可欠だったからです。

　⑵本論1「十二人の選び」

　先週までに学んだように、漁師のペテロさんも、取税人のマタイさんも、すでにイエス様の弟子となっていました。そのほかにも、多くの人たちがイエス様に従ってきていました。イエス様は、その中からご自分の働きを進めていくにあたって十二人の弟子たちを選ばれました。イエス様は彼らを選ぶ前に山に登られました。聖書にはそれが何という山であるかは、明らかにされていません。しかし、聖書では山は静まるための場所であり、神様からの啓示が与えられる場所として記されています。モーセもそうでしたね（出エジプト19:20）。エリヤもそうでしたね（1列王記19:8）。

　十二人は、弟子の中でリーダー格のペテロ、ゼベダイの子ヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネ。このヤコブとヨハネはすぐにカットなる短気な性格だったので、イエス様から雷の子とあだ名をつけられました。他にはペテロの兄弟アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、先週の取税人マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、そしてイエス様が十字架にかかられる時にイエス様を売り渡したイスカリオテのユダです。実に多様性、個性的な人々をイエス様は選ばれました。そして彼らをそばにおいて訓練されました。その後、あらゆるところに出て行ってイエス様のおことばをお伝えするために遣わされ、また悪霊を追い出したのです。

　⑶本論2「イエス様の選び」

　十二使徒として立てられた人たちは、自分たちから、「私たちを選んでください」とイエス様に立候補したのでしょうか。いいえ、そうではありませんね。彼らがイエス様を選んだのではなく、イエス様が彼らを選ばれたのです。

　では、彼らは特別な人たちだったのでしょうか。他の人に比べて特に頭が良いとか。特に意志が強いとか、知識やお金のある人だったのでしょうか。いいえ、他の人とどこも変わらない、普通の人たちでした。十二使徒に選ばれる価値が彼らにあったのではなく、ただイエス様が「御心にかなった者たち」と思われて、選ばれたのでした。

　⑷本論3「神様に選ばれた私たち」

　本日の中心聖句には、私たちが神様を選んだのではなく、神様が私たちを選んでくださったことがはっきりと書かれています。いつもこの順序をしっかりと心に刻み、信仰を持って握っていましょう。

　神様は、私たちが神様に背を向けて罪を犯していた時から、いや、実は生まれる前から私たちを選んでくださっていたのです。私たちはそれぞれ色々なきっかけがあって教会を訪れたと思います。クリスチャンホームの子どもだったから、友人がクリスチャンだったから、チラシやポスター、ホームページを見てなど。皆さんそれぞれでしょう。しかし、みことばは、神様が素晴らしい計画をもって、私たちひとり一人を導いてくださったと教えるのです。神様は、私たちを先の賛美のように、私たちを神様の大きな愛をもって選んでくださったのです。それは、十二使徒のように、私たちを通して、神様のお働きが進められるためなのです。そして、神様は素晴らしい栄光を現わしてくださいます。

　⑸勧め「神様の選び」

「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。」(ヨハネ15:16)

　神様は、私たちを選んでくださいます。私たちを選んでくださった神様に感謝しましょう。そしてイエス様の弟子としてイエス様にお従いしましょう。

　また、私たちの家族、友人、知り合い、関係者にも神様の恵みの選びがあることを信じましょう。私たちの伝道力ではなく、神様の選びの導きと恵みを信じて伝道しましょう。