新約聖書から神様の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

「育て上げてくださる神様」

葛西説教20220515

1.テキスト「マタイ2:13-23

2.タイトル「育て上げてくださる神様」

3.中心聖句「Ⅱサムエル記23:5

「すべては備えられ、また守られる。まことに神は、私の救いと願いとを、すべて、育て上げてくださる。」

4.本文「育て上げてくださる神様」

 序)「子育てのむずかしさ」

 最近、不登校に苦しむ子どもやご両親のニュースやお話しに深い関心を持っていました。そこで先日、JEA(日本福音同盟)委員会主催の講座、「不登校の子どもたちと歩んで」にオンライン参加しました。子どもが不登校になること、それは子ども自身も、そのご両親も大変な苦しみ、悲しみ、痛みを感じられることでしょう。それは出口の見えないトンネルの中を歩くようなものではないでしょうか。そこで私が学んだことは、特効薬はないけれど、最初は子どもの不安と向きあい、子どもの気持ちが落ち着いたら、子ども本来の自信と希望を取り戻し、光ある方にその子とともに歩き出すことでした。とくに不登校からの回復で大事なのは、子どもの自己決定を大切にし、逃げ道も確保しておくということでした。私はあるドラマのタイトル「逃げるは恥だが役に立つ(海のつなみ)(TBS)が頭に浮かびました。そのタイトルはハンガリーのことわざからきているそうで「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことは大事」というものです。まさに、子どもの不登校と向きあうとき、一時的に逃げることになっても、生き抜くこと、それが大事なんだと私も教えられました。

 本日の説教は、神様が私たちと教会を育て上げてくださるというお話です。今、教会も兄弟姉妹の皆様にも、様々なことが起こっています。思い通りにいかないこと、出口の見えないトンネルの中を歩んでいるような気持になることもあると思います。私は、耐えられなくなったときは、みこころなら、逃げてもいいのかなと思います。みこころなら、疲れたら休んでもいいのかなと思います。なぜならそれは、私たちを育て上げてくださる神様がおられることを、私たちが知っているからです。私たちと教会は神様に育て上げられることを確信しているからです。皆さんは信じますか。

 

本論) 「育て上げてくださる神様」

 本日は、イエス様とその家族が、その当時の支配者、ヘロデ大王から逃げるお話しです。しかし、その逃げることも含め、神様のご計画は何事にも、何者にも妨げられることなく進められ、完成していくのです。まことに、本日の中心聖句のとおりです。(Ⅱサムエル記23:5)「すべては備えられ、また守られる。まことに神は、私の救いと願いとを、すべて、育て上げてくださる」のです。

 そして、このことはイエスの十字架を信じ、神とともに生きる、臨在信仰の私たちの人生にも、またこの葛西福音キリスト教会にも同じことなのです。信じましょう。

 

Ⅰ.「エジプトへ逃れるイエス様」

イエス様は私たちすべての人の救い主として来て下さいました。イエス様こそ、旧約聖書で約束された、まことの王であり救い主でした。しかし、ヘロデという王様はイエス様が邪魔になり、殺害しようと計画します。それは、ヘロデが正式の王でも、ユダヤ人でもなく、帝国ローマから送り込まれた王だったからです。

 しかし、神様はご自分のご計画の完成のために働かれます。

(マタイ 2:13)「立って、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています」。

 

 まことに、神様にはどんな隠れた計画も、心や頭にある悪知恵もお見通しなのです。

聖書学者も「神の意図された計画は、この世の一人の王によって妨げられるものではない。神の直接の介入によってイスラエル民族がパロの手から救われたように、主の使いは再び夢でヨセフに注意を与え、マリヤとイエスを連れてエジプトに逃げさせる」という。ですから、「逃げるは恥だが役に立つ」も神様の妙手になるのです。

まことに、本日の中心聖句のとおりです。(Ⅱサムエル記23:5)「すべては備えられ、また守られる。まことに神は、私の救いと願いとを、すべて、育て上げてくださる」のです。

 

Ⅱ.「育て上げてくださる神様」

そればかりではなく、その悪人の悪だくみさえも、逆手に取られ、神様の栄光と私たちへの祝福へと変えられます。

(ローマ 8:28)「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」。

 

エジプトに何年滞在したかは聖書には書かれていませんが、「ヘロデが死ぬまで」とあるので、紀元前4年までであったことは確かだと思われます。そしてマタイはこのエジプトへの逃避を、ホセア書11:1の預言成就だと言っています。

 その意味は、イエス様が第二のモーセとして、しかもモーセより偉大な者として、モーセがイスラエルをエジプト王パロの束縛から救出したように、すべての人を罪から解放してお救いくださるということなのです。

繰り返しになりますが、まことに、本日の中心聖句のとおりです。(Ⅱサムエル記23:5)「すべては備えられ、また守られる。まことに神は、私の救いと願いとを、すべて、育て上げてくださる」のです。

 

勧め)「育て上げてくださる神様」

まことに、本日の中心聖句のとおりです。(Ⅱサムエル記23:5)「すべては備えられ、また守られる。まことに神は、私の救いと願いとを、すべて、育て上げてくださる」のです。これまでも、今も、さらにこれからも思い通りにいかないこと、出口の見えないトンネルの中を歩んでいるような気持になることもあると思います。私は、耐えられなくなったときは、みこころなら、逃げてもいいのかなと思います。みこころなら、疲れたら休んでもいいのかなと思います。なぜならそれは、私たちを育て上げてくださる神様がおられることを、私たちは知っているからです。私たちと教会は神様に育て上げられることを確信しているからです。皆さんは信じますか。

 そして、まだ、イエス様を信じておられない方は、今信じて救われましょう。それはこの聖書の恵みはイエス様を信じる時から始まるのですから。