新約聖書から、神の愛をあなたへのページ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会 説教


実を結ぶ人生


タイトル「実を結ぶ人生」

 

 序)おいしい果物の季節

 最近、スーパーなどの店頭においしそうな果物が並んでいます。リンゴにオレンジ、パイナップル、ブドウにメロンなど、売り場には甘い香りが満ちています。皆様はもうご賞味いただけたでしょうか。これも農家の皆さんが、よい実が実るように丹精込めて育てられたからこそ、果物に美味しさがあふれているのでしょうね。

  皆様もご自身の人生、ご家庭が実り多いものになることを願っておられるのではないでしょうか。

   

本日のテーマ) 「実を結ぶ人生」

 

(1) イエス様を信じ、イエス様にとどまる人は、必ず実を結びます。

  実を結ぶ人生を生きるために、聖書はイエス様を信じ、そしてイエス様にとどまることを教えています。 そのことについて聖書はこのように約束します。

 

(ヨハネの福音書15書5節)

「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。」

 

  ですから、皆様の人生が実り多いものになっていただくためには、イエス様を信じ、そしてイエス様にとどまっていただきたいと切に願います。

では、イエス様を信じ、イエス様にとどまるとはどのようなことなのでしょうか。

 

①実を結ぶために、イエス様を信じる。

実を結ぶために、それは第一に、「イエス様を信じる」ことです。

イエス様を信じるとは、自分が罪びとであることを認め、救い主イエス様を信じることです。あなたが聖書の教えを受けて、または聖書をお読みになって、イエス様を信じますと心の中で信じ、そして教会や集会、集まりにおいて口で告白するならば必ず救われます。なぜなら、救いとは、聖書の約束のみ言葉と信仰、そしてイエス様の十字架の恵みにより与えられるものだからです。そのことについて聖書もこのように約束します。

 

(ロ―マ人への手紙1010)

  「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」

 

②実を結ぶために、イエス様にとどまる。

次に実を結ぶために、第二のこととして「イエス様にとどまる」とは、どのようなことでしょうか。

皆様が教会などで洗礼を授けられ、クリスチャンと呼ばれるようになり、その後、免許皆伝だと教会を離れる人がいるとしたら、非常に残念に思います。教会を去る人の中には「神様につまずく人は少ないが、教会につまずく人は多い」と誰かから聞いた覚えがあります。確かに、どの教会も罪赦された罪びとの集まりですから、弱さがあり、様々な人間関係のわずらわしさもあり、また牧師の未熟さや不用意な行動、発言からつまずかれる人もあるかと思います。私自身も日々、神様のお取り扱いを求め、その必要を自覚する一人です。私という牧師が葛西福音キリスト教会の牧師として存在できるのは、神様の恵みとあわれみ、そして教会員の皆様の祈りと励まし、忍耐の賜物です。

しかし、様々なご事情があるとしても、それでも教会の礼拝や交わりは「実を結ぶ」ために大切なのです。それは、イエス様が「わたしにとどまっているなら」と言われているからです。聖書はこのように教えます。

 

(コロサイ人への手紙124)「キリストのからだとは、教会のことです。」

 

教会とはキリストのからだなのです。

ですから、神様を信じて生きる人は、キリストのからだなる教会を大切にするのです。そうすることで、私たちはイエス様にとどまり続けることができ、実を結ぶ人生を生きることか゛できるからです。

 

(2) 神様が約束される実

  では、神様が約束される実とはどのような実なのでしょうか

   その一つの実「聖霊の実」。それは聖霊の実です。イエス様の弟子、ペテロを通してこのように聖書は教えています。

 

(使徒の働き238)

  「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。」

 

ですから、イエス様を信じ、そしてイエス様のからだなる教会を大切にする人には賜物として約束の聖霊が与えられます。そうしたとき、私たちは聖霊の実を結ぶものと変えられるのです。聖霊の実について聖書はこのように教えています。

 

(ガラテヤ人への手紙5章2223)

  「御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。」

 

  今、世の中は暗いニュースが多いですね。耳を覆いたくなるようなニュースが多く流れていると感じませんか。またそのようなものが私たちの外側の世界だけでなく、私たちの内側、心の中の思いや、考えにもあることに気づき、落ち込むことはないですか。特に、コロナウイルス感染の恐怖、自粛疲れで気分が落ち込んだり、そのようなストレスから夫や妻、父母や子供、友人に強く当たることはないでしょうか。

しかし、聖書は約束します。イエス様を信じ、そしてキリストのからだなる教会を大切にする人には、聖霊を通して「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」があなたの中に、またあなたの家に神様の祝福の実として生まれるのです。

  想像してください。そして口ずさんでください。私たちの人生に、愛があふれる。喜びがあふれる。平安がとこしえに続く。寛容な私。親切な私。善意と誠実、柔和な私と家族の住む家。そして様々な誘惑や愚かな考えを自制できる私たち。そのような実りある人生を私たちは生きることができるのです。それはイエス様を信じ、そして彼にとどまるときからスタートするのです。