1.テキスト「ルカ11:1~13」
2.タイトル「祈りは大切」
「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。」
4.本文「祈りは大切」
序)私たちに必要なもの
今年の教会のみことば、「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」(ピリピ2:13)のために、必要なものは何でしょうか。私たちと教会に神の祝福と導き、そして神の力ある働きをもたらせるものは何でしょうか。それは今朝、開かれた聖書が語る、祈りと聖霊です。そのことを本日、改めて教えられたいと願います。
そして、本日の中心聖句のごとく祈りましょう。「求め」、「捜し」、「たた」く祈りを神にささげ続けましょう。そうするならば、神は必ず私たちと教会に必要なものを「与え」、そして大切なものを「見つ」けさせ、新しい日々への道を「開か」させてくださいます。では共に、開かれた聖書に聴きましょう。
本論「祈りは大切」
Ⅰ.イエスは弟子に祈りを教えられた
イエスの弟子は、イエスに祈りを教えて欲しいと願います。
1節、「主よ。ヨハネが弟子たちに教えたように、私たちにも祈りを教えてください」と。
理由は二つ考えられています。一つは、ヨハネが弟子たちに教えたように祈りを教えて欲しいというのです。ヨハネと弟子たちのグループの特徴は、断食とある種の特別な祈りであったと考えられています。ですからおそらく、イエスから自分たちも祈りを教えられたいと願ったと考えられています。
二つめは、弟子の言葉にはなっていませんが、イエスご自身の祈る姿をよく見ていたからではないでしょうか。聖書にはよくイエスが祈る姿が描かれています。弟子たちはイエスの大きなみわざが、この祈りに支えられていることを知ったからではないでしょうか。
私たちも、イエスから「主の祈り」が与えられているのではないでしょうか。この祈りは非常に素晴らしい祈りです。まず、神について祈り、そして私たちについて祈っています。その祈りの流れはモーセの十戒(出エジプト20:1~17)のようであり、その律法的要求を成就するものとなっています。私たちはもっと、主の祈りを「求め」、「捜し」、「たた」く祈りを神にささげ続けましょう。その先に、私たちは「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」(ピリピ2:13)というみことばを体験し目撃することとなるでしょう。
Ⅱ.イエスは祈る信仰的態度を教えられた
そしてイエスは続いて、たとえ話で祈りの信仰的態度を教えられました。ある人が、夜中に友達を訪ねてきました。しかし、その人に食べてもらうパンがありませんでした。そこでその友人は、真夜中ではありましたが、パンを求めて近くの友人の家に行くというものでした。パンを三つというのは、人ひとりが食する一日分の量だそうです。彼らは友人関係にあります。それは「貸す」ということばが友人関係の貸し借りを意味しているからです。利子をつけて貸すことばは6:34です。
イエスがこのたとえ話で弟子に教えられたのは、その祈る信仰的態度です。
8節「頼み続けるなら、…必要な物を与える」と。
すなわち、祈りは神の恵みを受ける大切な手段ではあるが、「頼み続ける」忍耐強い祈り、根気強い祈りを私たちは求められているのです。どうでしょうか。私たちは愛する家族のため、愛する人のために、教会、そして自らの信仰の成長のためにそのような祈りをささげているでしょうか?そのような祈りの日々の先に、救いのみわざと私たちの完成、そして教会に神の栄光が満ちることの体験者であり、目撃者となるでしょう。そして、確かに私たちに「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」(ピリピ2:13)というみことばが与えられていたことを確証するでしょう。
Ⅲ.祈りの究極的賜物は聖霊
最後に、祈りにおいて与えられる究極的賜物は聖霊だということです。イエスは祈りについての教えの最後、13節で唐突に聖霊が与えられると約束されます。「天の父が、求める人たちに、どうして聖霊を下さらないことがありましょう」と。とても唐突で不思議な感じがする箇所ではないでしょうか。
しかし神学者は、主の祈りは「到来したメシヤと実現しつつある終末」という背景の中で、与えられていると教えます。
すなわち預言者ヨエルは、神の霊はこの世の終末に与えられると預言しました(ヨエル書1.2章)。それがメシヤであるイエスの誕生、そして十字架と復活により成就しつつあるということなのです。そしてその「聖霊こそ終末の時代の力であり、神の国の現存を証明するしるし」と神学者は教えます。まさに、「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」(ピリピ2:13)というみことばを、私たちが体験し目撃するための働きの主役は聖霊であるのです。
勧め)「祈りは大切」
私たちは「祈りは大切」だということを教えられました。ですから、私たちは「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます」(ルカ11:9)という祈りの日々を、この一年も送りたいと願います。そうするならば、私たちの祈りの先に「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」(ピリピ2:13)という神のわざを体験し、目撃することになるのです。
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