新約聖書から神の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

福音伝道教団-葛西福音キリスト教会

第三アドベント礼拝説教 20211212()

 

1.テキスト「マタイ2:1-12

2.タイトル「星を見たので、拝みに」

3.中心聖句「ローマ12:1

「あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」

4.本文「星を見たので、拝みに」

 序)クリスマスと西暦

 クリスマスが世界に与えた影響はいかほどなのでしょうか。教会ではキリストの誕生を記念してお祝いしています。それ以外にも町中で、商業施設などでも飾りつけがなされていますが、それは西暦にも大きな影響を与えました。

 キリストの降誕は、神が計画された人類の歴史においても中心となる出来事でした。人々はその時を紀元として、それ以前をBC(Before Christ)とし、それ以降をAD(Anno Dominiラテン語)、意味は私たちの主の年と呼びました。

 そして、それを境に、前をイスラエル、ユダヤ人中心の時代であり、後が異邦人救済の時代となりました。本日の話しは、まさにそれを象徴する東方の博士たちの礼拝のお話しです。

 

本論) 「星を見たので、拝みに」

Ⅰ.東の博士たち

 私たちのためにお生まれなさったイエス様に会いに行った人はごくわずかでした。これは他人事ではありません。私たちもまたキリストの再臨に備えなければなりません。どうか、私たちも神様のご計画について学び、私たちの霊の目を開いていただきましょう。

 本日のテキストにも、イエス様の誕生を祝い、礼拝に行ったのはユダヤ人ではなく、東の博士たちと記します。彼らは選民ではなく、異邦人でした。このことは何を私たちに教えるのでしょうか。それは、イエス様との祝福と恵みの交わりに与ることができるのは、主の再臨を待ち望み、備えている人です。私たちはこの世の様々なことに心を奪われがちです。そのような中でも聖書のみことばに心を留め、終末のしるしを確かめつつ主の再臨に備えたいと願います。

 

Ⅱ.恐れるヘロデ王

 このイエス様の誕生に対し、人々は様々な反応を示しています。東方の博士たちは、その星のきざしから、はるばる1年かかる旅をしてイエス様を礼拝に来ました。しかし、ヘロデ王は拒絶し、祭司長や律法学者たちは無関心で冷淡な態度で、礼拝に訪れることはありませんでした。

 東方の博士たちはエルサレムに行き、ヘロデ王にユダヤ人の王としてお生まれになったかたは、どこにおられますかと尋ねました。聞かれたヘロデ王は大変な不安を感じました。それは彼がローマ帝国の後ろ盾により、ユダヤの王になっていたからでした。彼は反対者には徹底した迫害を行なっていました。彼は4節で「キリスト」と呼んでいます。これは、彼が博士たちの言う「ユダヤ人の王」が約束されたユダヤ人のメシヤであることに気づいていたことを示しています。それゆえ、ヘロデ王は、ユダヤ人の正当な王が出現することを、非常に恐れていたのでしょう。

 また、エルサレムの町の人も、残忍なヘロデ王がメシヤのみならず、自分たちにもなにがしかの災いが降り注ぐのではないかと恐れているのです。

 メシヤの誕生を祝い、礼拝に向かったのは異邦人の東方の博士たちだけでした。

 

Ⅲ.実現した希望

 ヘロデ王から、イエス様のおられるところがベツレヘムであると教えられた博士たちは、東方で見た星になお導かれながら、ベツレヘムの一軒の家に無事に到着しました。

 彼らが家に入ると、母マリヤのそばにいる幼子イエス様に会いました。彼らの目の前にはごく当たり前の幼子のイエス様がおられました。そのイエス様を東方の博士たちはメシヤとして礼拝をささげました。その贈り物三つの意味は、黄金は王の王であるメシヤにささげるもの、乳香は祭司が神殿でもちいたもの、没薬はイエス様の死に備えるものでした。

 私たちはこの救い主イエス様というプレゼントをいただいて、何をささげればいいのでしょうか。聖書はいいます。

 

(ローマ 12:1)「あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」