旧約聖書から神様の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会


「神様に感謝!」

福音伝道教団-葛西福音キリスト教会 礼拝聖書のお話し20211226()

1.テキスト「詩篇103:122

2.タイトル「神様に感謝!」

3.中心聖句「詩篇103:2

「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」

4.本文「神様に感謝!」

)「最も美しい詩篇」

本年の教会を導くみことばは。ピリピ(2:13)「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」でした。牧師の私と教会にとって、みことば通りに導かれた一年であったと神様に感謝しております。

皆様にとって、いかがでしたでしょうか。たくさんありすぎて、もう忘れてしまった恵みもいっぱいあると思います。でも今日はできるだけ思い出して、改めて神様に感謝しましょう。そしてこの聖書の個所は、「本詩は聖書的信仰の木に咲いた最も美しい花の一つ」、「旧約における最も高貴な賛美歌の一つである」、「詩篇の中で最も美しい詩篇」とも言われています。また賛美歌10番と552番、交読文25番によって日本の多くの教会にも知られています。では、この詩篇をテキストに「神様に感謝!」しましょう。

 

本論)「神様に感謝!」

Ⅰ.「なぜ、感謝は必要なのでしょうか?」

 なぜ、神様への感謝は必要なのでしょうか?それは、私たちが5節のように「鷲のように、新しくなる」ためなのです。聖書は言っています。

「主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」(イザヤ40:31)

 このように、私たちが2節のように「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」と神様に感謝するのは、その感謝の記憶が私たちに、主を待ち望む信仰を育てるからです。来年はトラ年です。確かにトラは地上の猛獣でしょう。しかし私たちの教会、そして一人ひとりは「ワシ」のように、天の神に近づきつつ、地上の罪から離れ、走ってもたゆまず、歩いても疲れない一年としていただきましょう。

 

Ⅱ.「では、何を感謝しましょうか」

 では、次にこの聖書から学ぶことは、何を感謝するのかということです。

 この詩篇の作者は、個人的なものも含め、イスラエル民族の歴史を振り返り、すべての神の恵みとあわれみについて賛美しています。

「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」(詩篇103:2)

 このように、詩篇の作者は、最近自らが体験した恵みだけでなく、かつてのモーセの出エジプト、さらにはすべての神の恵みをも顧みながら、神様を賛美しているのです。具体的には3節から5節で個人的な感謝を賛美しています。

①「個人的なものについて。」

 まずは、個人的な感謝についてから始めています。

「主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、あなたの一生を良いもので満たされる。あなたの若さは、鷲のように、新しくなる。」(詩篇103:3-5)

 この賛美は、「あなた」とありますが、誰かではなく、2節の「わがたましい」が主語として、3から5節のすべてにかかっています。すなわち、自分のたましいに神の恵みを「忘れるな」と語りかけているのです。それがワシのような人生への秘訣だと自らに教えているのです。

②「聖書にある神の恵みについて」

 次に、聖書にある神の恵みについてです。そのテーマは6節、「すべてしいたげられている人々のために、正義とさばきを行われる」がふさわしいと考えます。

 まさに、そのイスラエルの歴史が語られます。7節で、モーセを通してエジプトの奴隷からの解放と勝利。それのみならず、イスラエル捕囚からの帰還も含まれます(エレミヤ書16:14付近で記されています)

 そして、10から14節にかけて、捕囚帰還後から詩篇の作者たちにある神の恵みの記憶までが思い起こされ、感謝しています。

 私たちは、私たちへの神の恵みのためによく神様に感謝します。しかし、この詩篇の作者のように、歴史に働かれた神の働きに対して、その歴史に示された神の愛のご性質を感謝しているでしょうか。どうか、私たちへの神の恵みを喜ぶことと共に、恵みの主ご自身を喜ぶことからも神に感謝していただきたいのです。

 

勧め)「神様に感謝!」

 今年最後の礼拝は「神様に感謝!」でした。ですから、中心聖句は「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」(詩篇103:2)でした。どうか、忘れないで感謝しましょう。

 神への感謝は、私たちに神を待ち望む、鷲のようにはばたく信仰を養います。

 そして、私たちは私たちやこの教会についての感謝とともに、聖書に記された神の恵みについても感謝しましょう。主の良くしてくださったことを何一つ忘れないように。