旧約聖書から神様の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

救いの約束

1.テキスト「創世記3:8-19

2.タイトル「救いの約束」

3.中心聖句「創世記3:15

「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」

4本文「救いの約束」

)「新年度のみことばに導かれて」

 私たちは新年度のみ言葉として、(ピリピ2:13)「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」が、教会に与えられていると信じ、掲げることにしました。そのため、新年度において、私たちはみことばが求める信仰について学びを深めたいと願います。

聖書は語ります。(ヘブル12:2)「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」と。

 ですから、新年度、私たちは聖書が語るイエスについて学びましょう。そして、私たちは神が求められ、みことばが働く信仰への導きを受け取りましょう。

そうするならば、私たちは「神のみ心」の働きをうちに受け、しっかりと「志」を立て、必ずや「事」を成し遂げることができるのです。これは教会の進むべき道のみならず、必ずや皆様の人生を神の豊かな祝福で満ちたものとするでしょう。

本論)「救いの約束」

 以上のように、今年度の説教テーマは救い主イエス・キリストです。本日は、聖餐式もあり、詳しいことは来週改めてご説明いたします。

本日は、創世記が記す『救いの約束』です。

Ⅰ.「最初の罪」

 創世記のお話しは、何度も皆様が聞かれていることと思います。ここには、神がこの宇宙全体をいかに始められたか、創造して造られたかが記されています。神ははじめに天と地とを造られました。そして大地や大空、太陽や月そして星々を造られました。また植物や動物をも造られました。そして最後に私たち人間を造られたと聖書は教えます。

 神はご自分のかたちに似せて、男の人を造りアダムと名付けられました。そしてアダムから女の人を造り、エバと名付けられました。

 神は二人に「善悪を知る木」からは実を取って食べてはならないと命じられました。食べるならば必ず死ぬと。しかし、その他の木であるならば、どの木からも実を自由にとって食べてもよいと言われました。

 ところが、ある日、エバを誘惑しに蛇が近づきました。蛇は神が禁じられた木の実を食べても死なないから食べるようにと誘いました。そしてエバは食べてしまいます。またアダムもエバに勧められ、食べてしまうのでした。

 これが、人間が犯した最初の罪となってしまいました。聖書が言うところの罪とは、このように神の定めに従わないこと。また神のみことばに従わないことです。

 

Ⅱ.「神の裁き」

 神に命じられたことに従わなかった、アダムとエバはどうなったのでしょうか。すべての事が分かる神には、アダムとエバが罪を犯したことがすぐに分かりました。

 神は彼らに厳しい裁きをお与えになられました。妻のエバには、子どもを産む苦しみを、アダムには働く苦労を与えられました。そしてアダムもエバも、必ず死ななければならないと告げられたのでした。人間がなぜ死ななければならないのか。この時の罪により、人は必ず死ななければならなくなりました。

 そして、最初にエバをだました蛇には、最も厳しい裁きを告げられました。それは蛇が一生地を這いまわること。そして「女の子孫」が蛇の頭を砕くことでした。

 

Ⅲ.「救いの約束」

 そして、本日のタイトル「救いの約束」が意味するところが、この「女の子孫」が蛇の頭を砕くということなのです。これは私たちに対する神の救いの約束なのです。聖書はこの勝利について語ります。

(ローマ 16:20)「平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように」と。

 神は私たちに蛇、そしてサタンに勝利する『救いの約束』をくださったのです。そしてその救いの約束は、私たちの信じる主イエスの恵みにおいて成就したのです。

 イエスは十字架の上で大変な苦しみを受けられました。しかし、その死と復活によって、私たちの罪の赦しを完成されたのです。

 

勧め)「救いの約束」

 アダムとエバのように、私たちにも、神と聖書のみことばに従いたくない思いがないでしょうか。そうであるならば、自分の罪を悔い改め、イエスの十字架が私のためであったと信じて救いをいただいてください。

 また、クリスチャンの皆様、この「救いの約束を」多くの方々に宣べ伝えましょう。それが先に救われた私たちに神から与えられている使命なのですから。