葛西福音キリスト教会20220102

1.テキスト「ヨシュア記1:1～9」

2.タイトル「強く、雄々しくあれ」

3.中心聖句「ヨシュア1:6」

「強くあれ。雄々しくあれ。わたしが彼らに与えるとその先祖たちに誓った地を、あなたは、この民に継がせなければならないからだ。」

4.本文「強く、雄々しくあれ」

　序)新年の挨拶

　皆様、明けましておめでとうございます。去年一年間は、皆様にとってどのような年であったでしょうか？しかし、どのようなお年を過ごされていようとも、新しい一年を迎えた今、皆様と共に挑戦する一年とさせていただきましょう。それはちょうど、モーセやヨシュアに導かれたイスラエルの民と同じようにするのです。そうすれば、私たちは必ず、失望したり疲れ果てることはないでしょう。それで、しばらくヨシュア記から前進するキリストの群れの秘訣を教えていただきましょう。

　さて、イスラエルの人々は、モーセに導かれて、約束の地を目指して40年間も荒野の旅を続けました。ところがあと一歩のところでモーセは死んだのです。120歳でした。指導者をなくしたイスラエルの人々は、無事に約束の地に入ることはできるのでしょうか。

本論) 「強く、雄々しくあれ」

Ⅰ.後継者ヨシュアの信仰

　イスラエルの指導者であったモーセは、次の指導者としてヨシュアを、神様から指名されていました。

『主はモーセに仰せられた。「あなたは神の霊の宿っている人、ヌンの子ヨシュアを取り、あなたの手を彼の上に置け。彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせ、彼らの見ているところで彼を任命せよ。」』(民数記27:18-19)

　では、神様が指名したヨシュアとは、どのような人物だったのでしょうか。ヨシュアは、若い時からモーセに従ってきました。あるとき、このようなことがありました。モーセに命じられて、仲間と一緒にカナンの地を偵察に行きました。すると仲間の多くは、否定的なマイナスワードしか、口にしませんでした。「モーセさん、無理です。私たちには手に負えません。引き返しましょう。」と報告してしまいます。それもそのはずです。カナンの地の人は体格も大きく、町もエリコの城のように石の堅牢な城壁で守られていました。それでカナンの人々に太刀打ちできないと報告したのでした。

　ところが、ヨシュアは「神様に信頼して戦えば必ず勝てる」と断言したのです。このようにヨシュアは若い時から神様に信頼する人でした。

　私たちの2022年も不安や心配があるかもしれません。でも、やる前から後ろ向きになるのではなく、みことばと聖霊様の導きを信じて、まずはやってみましょう。

Ⅱ.ヨシュアへのチャレンジの信仰

　ヨシュアは若い時から、モーセのそばで指導者のあり方を学んできました。しかし、いざ自分がリーダーになってみると、「モーセさんのように、立派なリーダーになれるのだろうか、みんなはわたしの言うことを聞いてくれるだろうか」などと不安もよぎったのではないでしょうか。そのようなヨシュアに神様、チャレンジの信仰を与えられました。それは、ヨシュアとイスラエルの民は共に、ヨルダン川を渡って、主が与えようとしている地に行きなさい。そうするなら、あなたが足で踏む地は皆与えると。モーセと共にいたように、私はヨシュアと共にいると。

　私たちも様々な出来事、計画の挫折などをこの一年の中で経験するかもしれません。しかし、出来るだけ、マイナスなことばを避けましょう。そして神の恵みを待ち望むことばを、私たちの教会では、口にしようではないでしょうか。

Ⅲ.ヨシュアの信仰の注意点

　神様からチャレンジを受け、リーダーとして立てられたヨシュアには最も心すべきことがありました。何でしょうか。それは使命を果たすために、注意して、主の律法、聖書のみことばを守り行うことでした。このことは、その人の努力や勇気よりもさらに大切なことです。

　以前、モーセもこの点で大失敗をしてしまいました。飲み水のことでイスラエルの人々と言い争ったとき、神様はこう命じられました。「杖を取れ。会衆を集めよ、彼らの目の前で岩に命じれば岩は水を出す。」と。しかし、民の不従順とつぶやく声にカッとなって、売り言葉に買い言葉で叫びながら、手にした杖で二度も岩を打ってしまいました。モーセは「命じなさい」という神のことばにそむき、岩を二度も打ったことにより、「あなたは人々をカナンの地に導き入れることはできない」という主の厳しいことばをいただくことになりました。また、イエスの宮きよめの際、「あなたの家を思う熱心がわたしを食い尽くす」(ヨハネ2:17)とも言われています。ですから、自分の計画や感情を最優先にするのではなく、みことばに聞きつつ神の愛で教会で奉仕し、伝道に励みましょう。

勧め)「強く、雄々しくあれ」

　すべてのことが、かえって神のご計画の前進となることを信じ、恐れず勇気を持ち、神のご臨在とみことばに信頼して、私たちの戦いを立派に戦い抜きましょう。