葛西福音キリスト教会説教20220121②
1.テキスト「詩篇23篇」
2.タイトル「主は私たちの羊飼い」
3.中心聖句「詩篇23篇1節」
「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。」
4.本文「主は私たちの羊飼い」
序)「羊さんってどんな動物?」
新年からヨシュア記を開き、信仰の戦いを始めようとする私たちに、必要な信仰を学んできました。そして本日から詩篇を開き、各々の詩人の信仰告白から、私たちに必要な神様との交わりを学び、教会総会に備えたいと願います。
この詩篇を書いたのは、ダビデであったとされています。ダビデはかつて、羊の群れを世話していた経験から、神様と人間の関係を羊飼いと羊の関係になぞらえたとされています。それは、羊飼いと羊の関係が神様と人間の関係に似ていたからだと言われています。
では羊とはどんな動物なのでしょうか?以前話題の本に「残念な生き物図鑑」と言うものがあります。その中で羊には、三つの残念なものがあると紹介されています。一つ、武器がないことです。爪も牙もなく、角もクルクルと巻いていて、狼から身を守れません。二つ目は足が遅く、襲われても逃げられずにパニックになったりします。最後は方向音痴で目も近視で、迷子になれば自分では帰って来れないそうです。羊さんは野生の中で生き抜くことは難しい動物なのです。
しかし、良い点も二つあるのです。それは耳だけはよいそうです。そして羊飼いに従順に従う傾向が強いそうです。ですから、良い羊飼いさんが付いていれば、羊さんは勇気百倍なのですね。そこが神様と私たちの関係に似ているのですね。
本論「主は私たちの羊飼い」
では、私たちの羊飼いであられる神様はどのようなお方なのでしょうか。
Ⅰ.「私たちを養う羊飼い」
2節には「主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます」とあります。羊飼いは、羊さんを緑の草原、憩の水のほとりに導きます。良い羊飼いは羊さんに必要なものが、どこにあるのかをよく知っているからです。
では、私たちは、何によって生きているのでしょうか。多くの人があれこれと迷いながら生きているのではないでしょうか。しかし、良い羊飼いである神様は何が私たちにとって必要で、それを私たちがどのようにすれば手に入れることができるかをも知っておられるのです。(マタイ6:8)「あなたがたの父なる神は、…、あなたがたに必要なものを知っておられるからです。」
Ⅱ.「私たちを導く羊飼い」
3節、「主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。」と。神様は、私たちが困惑や悩みの中、心が深く沈む時によき導きを与え、心に静けさを取り戻してくださり、心を再び生かしてくださいます。そして義の道を通して、幸福への道、すなわち、祝福と幸いをもたらす救いの道に導いてくださいます。
しかし、その様な良い羊飼いであっても、時にあえて困難な道に羊さんを導くこともあるかもれません。それはその時の羊には分からなくても、その先にある緑の野原、憩の泉が湧き出しているのを羊飼いは知っているからです。
それで4節「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。」と。
神様の導きに従う中でも、暗く先の見えない思いをする時があるかもしれません。目の前の災いに目が奪われてしまい、心が何かにしばられていると感じることもあるかもしれません。
しかし、神様は一切を知っておられ、その先にある祝福の地に私たちを導こうとされるご計画を持っておられるのです。特に4節の中で、「主」が「あなた」と変わっています。詩人は神様のご存在、ご臨在を身近に感じていたのです。私たちもそのように生きたいと願います。
Ⅲ.「私たちを守る羊飼い」
良い羊飼いの神様から導かれている、私たちの地上での生涯は幸せです。まだ、天の御国ではありませんが。よく天国の前味などと言われますね。ですが、時に私たちを苦しめる敵が現れる時もあるでしょう。そのような私たちに聖書は繰り返し「恐れるな」と教えます。それは主が私たちの戦いを主ご自身の戦いとしてくださるからです。でも私たちがやりがちなのは、私たち自身でできると思い、無謀な戦いや無益な戦いをしてしまうことです。ヨシュアもヨルダン川の前で足を止め、神のことばを待ったのではないですか。むしろ主は、5節「私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています」としてくださるお方なのです。
このように主に信頼していくとき、私たちが祝福を追い求める必要はありません。6節「私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来る」のです。信じましょう。
勧め)「主は私たちの羊飼い」
本日の中心聖句は、(詩篇23篇1節)「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません」です。もし私たちが神様を信じ、そのおことばに従うなら、私たちは乏しいことがない新しい一年を生きることとなるでしょう。そしてイエス様は(ヨハネ10:11)「わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」と言われました。この私たちのために十字架でいのちを捨てて下さった良い羊飼いイエス様こそ、私たちが神様の羊となる入れ口となってくださったのです。信じましょう。
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