タイトル
このメッセージは葛西福音キリスト教会で2018年7月22日(日曜日)と24日(火曜日)に語られたものです。
テキスト「第一テサロニケ5章12~2
中心聖句(Ⅰテサロニケ5章16~18節)
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」
教団に提出した「第三種教会設立申請書」の設立の経緯によれば、この教会は福音キリスト教会第7番目の株分け教会として設立されたそうです。(現在の牧師の私は、後から招へいされた者です。当時の様子は株分け設立メンバーの皆様等にお伺いして記しております。)「第七番目の教会」というのは何か不思議な感じがします。新聖書辞典には、「7」は聖書における神聖な数字の中でも特別なもので、典型的な完全数で、完成、成就、完結を意味するそうです。神の天地創造から始まり、モーセの律法、ヨハネの黙示録まで多くの事例が見られます。
葛西の宣教は、当時の強力な宣教手段であった英会話もせず、地道に伝道を続け、母体であった福音キリスト教会の体制の変化の流れの中で、今日までこの地に立ち続けることができたことは感謝でありますし、また「第七番目の教会」ということも不思議な感じがします。
Ⅰ.「葛西宣教への導き」
パウロのテサロニケ宣教はルカの記録によると、使徒の働き17章1節から、その宣教のスタートを知ることができます。聖書には「彼らはアムピポリスとアポロニヤを通って、テサロニケへ行った。そこには、ユダヤ人の会堂があった。」とあります。パウロたちは、その地域では重要とされていたアムピポリスとアポロニヤには目もくれず、一路テサロニケを目指して進んだようです。
パウロには神様が与えられた確信がありました。それはパウロには幻が与えられていたからです。聖書にはこうあります。「ある夜、パウロは幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が彼の前に立って、『マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてください』と懇願するのであった。パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。」と。
葛西の宣教にもお2人のクリスチャンに幻が与えられることからスタートしたのです。
記録にはこのようにありました。「葛西チャペルは福音キリスト教会第7番目の株分け教会として設立されました。1981年9月6日、葛西在住の一信徒宅にて「家の教会」葛西チャペルとして宣教を開始しました。同時に、同じ仲間の笹塚の教会及び西日暮里の教会などから数名が株分けメンバーとして葛西へ異動し、設立会員になり、礼拝出席者数は6から11名が心1つにして教会形成に取り組みました。」葛西在住のN兄弟に神様から幻が与えられ、また葛西宣教に共感した兄弟姉妹の方々が、葛西の地に遣わされたのです。それが葛西宣教のスタートとなりました。
Ⅱ.「力と聖霊と確信による宣教」
これまでの葛西宣教を振り返りますと、まさにこの地は神様の選びの地であり、ここにお集まりの一人ひとりは神様から選ばれて葛西宣教に派遣されたと思います。しかし、神様からの幻もそうですが、神様からの選びも目に見えないものです。私たちの側からするとよくわからない不安なものかもしれません。
しかし、パウロはテサロニケ宣教とその教会が神様の選びであると宣言しています。「あなたがたが神に選ばれた者であることは私たちが知っています。なぜなら、私たちの福音があなたがたに伝えられたのは、ことばだけによったのではなく、力と聖霊と強い確信とによったからです。」と聖書にあります。
この葛西宣教も「力と聖霊と強い確信」であったのではないでしょうか。1981年9月6日設立、1988年4月10日に東京の諸教会が合併して福音キリスト教会となり、2008年10月12日の臨時教会総会で、チャペルが整理され、葛西、西荻、西日暮里の3チャペル体制となり、2012年2月12日に葛西は自立することになりました。
この流れを振り返る時に、かつて用いられた「英会話」伝道を行わず、教会所在地も転々とし、葛西宣教のきっかけとなったN夫妻も一時は教会を離れながらも、葛西宣教は今日まで継続してくることができました。まさに、葛西宣教は神の福音が「力と聖霊と強い確信」によって伝えられていた証ではないでしょうか。
神様からの幻も、神様の選びも目には見えないもの、人の理解をはるかに超えたものでしょう。しかし、葛西宣教の歴史を振り返る時に、確かにこの教会には神様の幻と選びがあったのだと言えると私は思います。
Ⅲ.「これまでも、そしてこれからも」
最後に、葛西宣教「これまでも、そしてこれからも」を聖書からお話しして終わりたいと思います。パウロはこのテサロニケ人への第一の手紙の結びの前に、教会に対する様々な具体的な勧めを教えています。それが本日のテキスト箇所である5章12から22節なのです。
ここでは、16から18節の3節に注目しましょう。
これまでの葛西宣教は、いつも喜んで奉仕する教会でした。また絶えず祈る教会でした。最後に私たちの愛する葛西福音キリスト教会はすべてのこと、どんなことにも神様に、そして教会員お互いに感謝する教会でした。
ですから、これからの葛西宣教、葛西福音キリスト教会もそのようであり続けましょう。聖書もいいます。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」と。(Ⅰテサロニケ5:16-18)
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