新約聖書から神の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

「志を遂げるために」

葛西説教20210214

葛西福音キリスト教会 聖書のお話し 2021年2月14日()

1.テキスト「ピリピ人への手紙2章12~18節」

2.タイトル「志を遂げるために」

3.中心聖句「ピリピ人への手紙2章13節」

「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」

4.本文「志を遂げるために」

  )「志を遂げる難しさ」

  昨今、オリンピック組織委員会森喜朗(もりよしろう)会長が辞任されました。彼はオリンピック開催という志を持っていましたが、遂げることなく辞任されました。なぜでしょうか。先日Eテレの「知恵泉」という番組がありました。内容は志を広め、遂げることについて、自由民権運動で知られる板垣退助(いたがきたいすけ)の生き方に学ぶというものでした。志を広め、遂げるポイントは二つ。一つは「誰のためなのか、立ち位置は明確に」でした。板垣の志は国民のため、そしてその立ち位置はぶれることはありませんでした。そして二つ目は、「結束できる旗印を立てる」というものでした。板垣の旗印は国民の自由とその権利でした。そのことばは、国民に分かりやすく、今風に言えば「バズった」たのです。化粧品からお菓子に至るまで「自由」という商品名がはやりました。国民が結束するためには短く、分かりやすいことばが大事です。森元会長の志が誰のためで、その立ち位置がどうであったか。またその志は人々が結束できる旗印だったのでしょうか。

それはそれとして、私たち一人ひとりの志、また教会の2021年度の志が教会、家庭、地域、会社で広められ、遂げられるために、次のみことばが祈りの中で与えられていると私は思っています。

(ピリピ人への手紙2章13節)

「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」

 

  全知全能の神が、神を愛し、神に期待し、神に従うすべての人々と教会のため、みことばという旗印を通して、志を与えてくださり、志を遂げるための必要な助け、神の知恵と力をくださるのです。私たちはみことばという旗印に結束しようではありませんか。そのとき、葛西福音キリスト教会も皆さん自身も家族もその志を遂げることができるのです。そして私たちにとって、この2021年度は実り多き年となるでしょう。

  そして(ピリピ人への手紙218)

「あなたがたも同じように喜んでください。私といっしょに喜んでください。」と言い合える年度末となることでしょう。

 

本日のテーマ「志を遂げるために」

Ⅰ「キリストに従順を学ぶ」

  神から与えられた志に、みことばという旗印に教会の結束のために必要なことは、キリストの従順に学ぶことです。

(ピリピ人への手紙2章12節)

「そういうわけですから、愛する人たち、いつも従順であったように、私がいるときだけでなく、私のいない今はなおさら、恐れおののいて自分の救いの達成に努めなさい。」

 

パウロの「そういうわけですから」とは、先週お話ししたキリストの従順の模範のことです。神であられるキリストが人間となられ、しもべとして父なる神に従順に従われ、十字架の死にまで従われた神への従順のことです。教会がみことばの旗印に結束、すなわち教会の一致のためには、私たちが相互にへりくだることです。そして、それこそが「救いの達成」、私たちクリスチャンの信仰の成長となるのです。キリストの従順に学ばない、へりくだりを知らないクリスチャンは成長できません。

 

Ⅱ「従順な者、教会に神は働かれる」

  その謙遜を知る成長するクリスチャン、神を信じるすべての人に神は働かれるのです。

(ピリピ人への手紙2章13節)

「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」

 

  神の働きを受ける人の人生、そして教会の働き、その流した汗は決してムダにならないのです。

(ピリピ人への手紙2章15・16節)

「あなたがたが、非難されるところのない純真な者となり、また、曲がった邪悪な世代の中にあって傷のない神の子どもとなり、いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです。そうすれば、私は、自分の努力したことがむだではなく、苦労したこともむだでなかったことを、キリストの日に誇ることができます。」

 

このように、神の約束が神を信じ、従順に従い、キリストの謙遜に生きるあなたに、教会に果たされるのです。

 

Ⅲ「神の働きを壊す、つぶやき」

  しかし、神の働きを壊すものがあるのです。

(ピリピ人への手紙2章14節)

「すべてのことを、つぶやかず、疑わずに行いなさい。」

 

ここで「つぶやく」とありますが。これは神に対してブツブツと不平を言うというよりも、むしろ家族の間で、教会でお互いに「つぶやき」不平を吐くことは、神の働きを壊すのです。教会の一致と平和を壊すのは、党派心や虚栄です。ですから、自分の意見や考えに固執することなく、争わないようにしましょう。神が働きやすいクリスチャンであり、教会でありましょう。そうであれば、私たちは喜びに満たされることでしょう。

(ピリピ人への手紙2章18節)

「あなたがたも同じように喜んでください。私といっしょに喜んでください。」

 

祈り(勧め)「志を遂げるために」

(ピリピ人への手紙2章13節)

「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」

 

  私たちは皆、様々な願いと必要を感じています。家族の救い、病気の癒し、人生の道が開かれること。またコロナ禍での暮らしと健康が守られることです。

 

  どうか、私たちの2021年度の志に神の働きがありますように。そのために「キリストの従順」を学ばさせてください。また、お互いに「つぶやく」ことなく過ごせますように。助けてください。