タイトル
葛西福音キリスト教会 礼拝説教 2020年 6月 7日
1.テキスト「ヨハネの福音書13章33節から14章6節」
2.タイトル「天の御国」
3.中心聖句 「ヨハネの福音書14章2節」
「あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。」
4.テーマ「天の御国」
① イエス様は私たちのために、天の御国を備えて下さいます。
イエス様は私たちのために、天の御国を備えて下さいます。ただし、そのためには十字架の苦しみと復活、そして天に帰られる必要がありました。そのために、弟子たちとお別れしなければなりませんでした。聖書にはこのようにあります。
「子どもたちよ。わたしはいましばらくの間、あなたがたといっしょにいます。あなたがたはわたしを捜すでしょう。そして、『わたしが行く所へは、あなたがたは来ることができない』とわたしがユダヤ人たちに言ったように、今はあなたがたにも言うのです。」
このことばは、イエス様も言われたとおり、以前、イエス様を捕えようとしていた人々に、言われたことばとほぼ同じです。このように言われました。
(ヨハネの福音書7章34節)
「あなたがたはわたしを捜すが、見つからないでしょう。また、わたしがいる所に、あなたがたは来ることができません。」
ほぼ、というのは「見つからないでしょう」という言葉が抜けており、また「今はあなたがたにも言う」が付け加えられています。それはイエス様の十字架と復活、そして昇天は一時的な弟子たちとの別れだからです。イエス様は理由についてこのよう教えられました。
(ヨハネの福音書14章)
(2節)「わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。」
(3節)「わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。」
イエス様は天の御国、天国を、イエス様を信じる私たちのために備えて下さるためでした。ですから、弟子たちは天の御国においてイエス様と再び会えるのです。それで「見つからないでしょう」ということばが省かれ、また「今はあなたがたにも言うのです」と言われたのではないかと思います。そして、約束の「助け主」である聖霊様を賜物として弟子たちに与えてくださるためでした。ですから、力強く信じなさいと言われました。
(ヨハネの福音書14章1節)
「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。
② その御国への道は「イエス様」です。
では、どのようにして、私たちは神様のお約束された御国に行くことができるのでしょうか。
神様に選ばれた使徒のひとり、トマスは尋ねています。
(ヨハネの福音書14章5 節)
『トマスはイエスに言った。「主よ。どこへいらっしゃるのか、私たちにはわかりません。どうして、その道が私たちにわかりましょう。」』
イエス様は弟子たちに、「わたしの行く道はあなたがたも知っています。」(4節)と言われましたが、トマスは12弟子というイエス様から選ばれた使徒でしたが、イエス様のお話をよく理解できませんでした。トマスはイエス様が復活された事実を聞かされた時も、信じることができない姿を聖書はこのように記しています。
(ヨハネの福音書20章25節)
「それで、ほかの弟子たちが彼に「私たちは主を見た」と言った。しかし、トマスは彼らに「私は、その手に釘の跡を見、私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れてみなければ、決して信じません」と言った。
他のイエス様の弟子たちが、「私たちは主(イエス様)を見た」と言われても信じることができず、そしてこともあろうに、主の御傷に触らなければ信じないと言い出します。トマスは、イエス様が「行く」あるいは「道」と言われたことを、空間的、物理的な意味にしか理解できませんでした。 使徒は、聖書の福音を述べ伝える役割がありましたが、トマスは神様のことばも人のことばも、よく聞くことができなかったのですね。私も、よく人のことばを聞いていないことを反省することが多くあります。本当に、イエス様がそのようなトマスに寛容に、そして愛をもって接してくださることは、私にとってもうれしいですね。私にもそのように接してくださるお方だと聖書が教えているからです。
そこで、イエス様はその道についてさらに詳しく教えられました。
(ヨハネの福音書14章6節)
『イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」』
トマスの疑問にイエス様は、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」。と言われます。
また、使徒パウロも主イエス様を信じる信仰によって天国に入れる望みをこのように感謝しています。
(Ⅱテモテ4章18節)
「主(イエス様)は私を、すべての悪のわざから助け出し、天の御国に救い入れてくださいます。主(イエス様)に、御栄えがとこしえにありますように。アーメン。」
3.イエス様は十字架と復活を通して道となられました。
イエス様は、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」(6節)と言われました。
それはどのような道なのでしょうか。イエス様は、地上の生涯を通して、特に十字架の贖いの死において、人々が神様を知り、神様のいのちにあずかれる道を開いてくださいました。
それゆえ、イエス様ご自身が「道」なのです。またイエス様ご自身は、神様についての、および神様と人との関係についての「真理」そのものです。したがって、イエス様ご自身のことばとわざのうちにある「いのち」が、信じる人々、私たちに分け与えられるのです。
聖霊に満たされたペテロは、このようにすべての人々に勧めています。
(使徒の働き4章12節)
「この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないからです。」
どうか、イエス様を信じていただきたいと切に願います。また、信じるすべての人には救いと天の御国が約束されているのです。
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