新約聖書から神の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

「天に国籍を持つ者の生活態度」

葛西福音キリスト教会 聖書のお話し 2021516()

1.テキスト「ピリピ3:1721

2.タイトル「天に国籍を持つ者の生活態度」

3.中心聖句

私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。」(ピリピ3:20)

4本文「天に国籍を持つ者の生活態度」

)「曲解される聖書」

 最近、聖書が曲解されていると感じます。アニメやゲームの世界、また映画などに、神秘的な深みを与える、不思議な究極のパワーアイテム。また願いをかなえる秘宝、隠された記録の死海文書などがまことしやかに語られています。具体的には、世界を変える運命の槍(ヤリ)としてロンギヌスの聖槍(せいそう)。キリストにまつわる槍の伝説として世界征服の野望が語られています。また人間の夢と野望、あらゆる願いをかなえる万能の器としての聖杯。そして有名なアニメでは恐怖の予言、陰謀の計画としての、なぞの死海文書も登場します。それらは聖書の教えを大きく外れています。しかし、日本のクリスチャン人口が1パーセント以下の現状では、正しい意見も影響力を持たないように思えてしまいますね。

 

本日のテーマ)「天に国籍を持つ者の生活態度」

 本日は、終末についての学びの第二弾として、「天に国籍を持つ者の生活態度」について聖書の語りかけに耳を傾けたいと願います。なぜ、「天に国籍を持つ者の生活態度」について私たちは教えを受け、そのことについて考えなければならないのでしょうか。それは、本日の中心聖句でこのように述べられているからです。

「私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。」(ピリピ3:20)

 まさに再臨待望の信仰がこのみことばではっきりと言われています。この信仰は、正統的プロテスタント教会の信仰です。これが正しい聖書の読み方であり、また神様のお喜びになられる聖書の解釈です。そして、これは私たちの教会の信仰でもあり、私たちの教団の信仰でもあります。そのことを福音伝道教団の発行した「私たちの信仰告白の手引き」を用いて深めてまいりましょう。それはこのように記されています。「第8章は、主の再臨と、それを待ち望むキリスト者の生き方について告白しています。それは『世にある証人として主の再臨を待ち望む』ことです。私たちは、救い主であり、主であるイエス・キリストの再臨を待ち望んでいます」と。そして本日の中心聖句のみ言葉が示されているのです。では、テキストに沿って聖書の語りかけに耳を傾けてまいりましょう。

 

Ⅰ.「地上のことしか頭にない人のさばき」

 パウロはここで、再臨待望信仰とは真逆な人々、地上のことしか頭にない人々のさばきについて教えています。

「彼らの最後は滅びです。彼らの神は彼らの欲望であり、彼らの栄光は彼ら自身の恥なのです。彼らの思いは地上のことだけです。」(ピリピ3:19)

 地上のことしか考えない人々とは、このような人々のことです。それは自分が地上でどのように生活するか、腹を満たすかが生きることの中心となっている人々のことです。そんなことをしたら食っていけないではないかと言って、神のみこころや、聖書の教えに反することをしてしまう人々のことです。聖書ではそのような人々を、主イエスの十字架の死と復活の恵みにあずかっていない、生まれ変わっていない人々と呼びます。そのような人々の人生の終着点は滅びだと聖書は教えます。

ですから、皆様にはどうか、イエスの十字架を信じていただきたいと願います。もし、あなたが信じるならば、それはイエスの死と復活に霊的にあなたもあずかり、キリストにあって新しく生まれ変わることができるからです。

 

Ⅱ.「天に国籍を持つ者の生活態度」

 では、次に天に国籍を持つ者の生活態度について聖書の語りかけに耳を傾けましょう。

「こういうわけで、もしあなたがたが、キリストとともによみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい。そこにはキリストが、神の右に座を占めておられます。」

(コロサイ3:1)

聖書はイエスの十字架を信じ、霊的にキリストともに死に、そして新しいいのちによみがえらされた者は「上にあるものを求めなさい」と勧めます。それは、この世のいっさいの活動や営みから離れ、何もしないでただ永遠的なことのみを見つめよ、と言うのではないのです。聖書は、この世のあらゆる関係を正しく持ち続けるようにと教えています。

ただ、イエスを信じる人は神の国の市民であり、すべてのことを、人が見るようにではなく、神がご覧になるように、神のお心にそって見なければならないと教えるのです。そのためには、礼拝を通して、キリストのからだとしての教会に加えられた一人ひとりとして、神のお取り扱いを受けましょう。また第二に、平日のデボーションで家族や、個人で神のお取り扱いを受けましょう。そうするならば、あなたにとってそれは知識の学びを越えた、神のみことばと聖霊によるあなた自身の変革を経験することになるでしょう。

 

勧め)「天に国籍を持つ者の生活態度」

 

 どうか、イエスの十字架を信じて天に国籍を持ってください。そうするとき、私たちは滅びから救われるのです。また、既にイエスの十字架を信じておられる皆様、私たちは「天に国籍を持つ者の生活態度」として、地上のものにこだわるのではなく、「上にあるものを求め」ましょう。そのためには、私たちは神のお心にそってものを見、そして考えなければならないのです。そのためには礼拝やデボーションで神のお取り扱いを受けなければならないのです。しかし、そうするならば、神のみことばと聖霊の働きにより私たちは内側から霊的に日々新しく変えられていくのです。