1.テキスト「ルカ23:44-49」
2.タイトル「十字架は救いの印」
「私の霊を御手にゆだねます。
真実の神、主よ。あなたは私を贖い出してくださいました。」
4.本文「十字架は救いの印」
序)「人生という道の車線変更」
JAFという自動車が故障した時に助けてくれる団体があります。その団体がある調査をしました。その調査とは高速道路で渋滞した時、3車線あるとして、あなたはどの車線を走りますか?というものでした。一番多い回答は左側の車線を走るというもので28%でした。次いで真ん中の車線22%。適宜車線変更15%。特に対応しない14.9%。高速道路を下りて一般道12.9%。追い越し車線を走るは5.2%。その他2%でした。
また、都道府県別では、左車線が多いのは岩手、高知、愛媛と道の広い地域の回答が多く。首都圏や阪神圏では少ない。真ん中の車線を選んだのは、神奈川、東京、千葉がベスト3で、一都七県でベスト8を独占。交通量の多い地域の回答が多い。右の追い越し車線は、愛知、東京、大阪の三大首都圏でした。ただ全解答数の5.2%と少数派。適宜車線変更は奈良、大阪、宮城でした。これは「隣の芝は青い」と、流れがよいと見える車線に移るのでしょう。この回答は、関東、中部、関西圏で多く、それ以外の地域では少数派でした。ただ、昔のテレビ番組調査では、車線変更をしないのが一番早いとのことでしたが…。
イエスは言われました。(ヨハネ14:6)「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」と。教会は、そのイエスの道をお伝えしています。どうか、人生という道で渋滞している。うまく歩けない、つらい、生きがいを感じられない。そのような人に、すばらしい「道」であるイエスを知っていただき、快適な人生のドライブを体験していただきたいと願います。
どうして、教会には十字架があるのでしょうか。普通の家では、クリスチャンでない家では十字架はめずらしいかもしれません。教会の十字架は、教会からのお知らせ、神からの喜びのお知らせなのです。その喜びのお知らせとは何でしょうか。それは、イエスが私たちの罪のかわりに十字架にかかって死んでくださり、私たちの罪の赦しと、新しい人生を約束してくださったという喜びのお知らせなのです。だから、イエスの十字架をどうか信じて下さい。イエスを信じる人は罪赦され、神の子となり、新しい人生を生き、天国に入ることができるのです。
そして本日の礼拝はイースターと呼ばれています。イースターはイエスの十字架の救いを記念してお祝いする日です。
Ⅰ.「十字架のイエス」
イエスは何の罪も犯されなかったのに、捕らえられ、つばをかけられ、たたかれました。悪口を言われ、ムチを打たれて、大変な苦しみを受けられました。しかし、イエスは忍耐強く、黙っておられました。
そのお姿について聖書は言います。(Ⅰペテロ2:22-23)「キリストは罪を犯したことがなく、その口に何の偽りも見いだされませんでした。ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても、おどすことをせず、正しくさばかれる方にお任せになりました」と。
イエスは十字架につけられました。十字架はひどい罪を犯した人がつけられる刑罰です。この刑罰は処刑というよりも、長い時間、人が痛み苦しみ死んでいく様をみせつける刑罰です。ですから、時には死を早めるための処置(ヨハネ19:31)もされたほどの残酷な刑罰なのです
その十字架をイエスは、進んで受けてくださいました。それは、私たちの罪のためでした。聖書は言います。(Ⅰペテロ2:24)「そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるためです。キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです」と。イエスは私たちの身代わりとなって死なれたのです。
Ⅱ.「十字架は救いの印」
イエスは十字架の上で言われました。(ルカ23:46)「イエスは大声で叫んで、言われた。『父よ。わが霊を御手にゆだねます。』こう言って、息を引き取られた」と。このみことばは旧約聖書の詩篇のみことばの成就だといわれています。
(詩篇31:5)「私の霊を御手にゆだねます。真実の神、主よ。あなたは私を贖い出してくださいました」というみことばの成就なのです。
イエスは十字架を通して栄光を受けられました。そして、私たちもまた、十字架を通して、罪の贖い、救いを受けるのです。「たましいを御手にゆだねます」。このイエスが十字架上で叫ばれたことばを、宗教改革者であり、神学者、牧会者であるルターも死の間際に唱えたといわれます。私たちもイエスの十字架への道から学び、神への従順、そして神の御手に私たちの人生をゆだねて生きようではありませんか。そうするとき、私たちの人生の道の選択、車線変更は最適に導かれるのですから。
勧め)「十字架は救いの印」
イエスは、私たちの罪のために十字架にかかって死なれました。私たちが罪を悔い改めて、十字架を信じるなら、誰でも罪が赦され、救われます。あなたはもうこの救いをいただいているでしょうか。そして、イエスが父なる神のみこころに従って、十字架への道を歩まれたように。イエスの十字架を信じ、神とともに生きる私たちも神のみこころに従いたいと願います。そうするとき、私たちは人生の道を正しく歩めるのです。
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