新約聖書から神様の愛をあなたへ

福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

「ナザレ伝道」

葛西説教20220731

1.  タイトル「ナザレ伝道」

2.  テキスト「ルカ4:14-24

3.  中心聖句「ルカ4:19

「主の恵みの年を告げ知らせるために」

4.  本文「ナザレ伝道」

  序「しばらくはガリラヤ伝道を読みましょう」

 今後、しばらくはイエス様のガリラヤ伝道の様子を聖書のみことばから学びましょう。イエス様は現在のパレスチナの北方、ガリラヤ地方を中心に、活発に伝道を行われました。また、その時にガリラヤ湖の漁師ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネを初期の弟子として召されました。そして後には、もう八人を弟子として加えられました。イエス様はガリラヤ湖畔の町カペナウムに移り住まれ、ここを拠点にされ、会堂、シナゴーグでみことばを語られ、そのみわざを行われました。この時期に山上の説教を行われました。

  本論①「故郷ナザレ」

 イエス様は、ナザレという村で子供のころから大人になるまで住んでおられたようです。そこにはご両親、兄弟姉妹、またおじさんやおばさんもいたかもしれませんね。そして、イエス様を小さい時から知っている近所のおじさん、おばさんたちもたくさんいたでしょう。

 イエス様はその故郷、ナザレの村に行かれ、「神様を信じなさい」と、聖書のお話や神様のことを伝道なさいました。するとどうなったでしょうか。真面目に聞いてくれる人もいたでしょうが。「おまえは大工のヨセフの子じゃないか」とからかうような声もあったようですね。残念ですが、それが私たち人間の罪人の本質であり、限界なのでしょう。父なる神様は預言者サムエルに教えられました。「人はうわべを見るが、主は心を見る」(Ⅰサムエル16:7と。

  本論②「ナザレ伝道のメッセージ」

 イエス様は故郷ナザレでどのようなメッセージを語られたのでしょうか。それはイザヤの預言書を開かれ、このように読み教えられたのでした。19節、「主の恵みの年を告げ知らせるために」と。この「主の恵みの年」とは、律法に定められたヨベルの年(レビ記25章)のことでした。ヨベルの年は、50年に一度めぐって来る年で、すべての土地に休みが与えられ、奴隷の解放、借金の帳消しが定められていました。

 イエス様は「この聖句はこの日に成就した」と宣言されたのでした。まことにイエス様の十字架により、このヨベルの年のように、私たちを罪から解放されたのです。人々はこのイエス様のお言葉を聞き、最初は22節、「みなイエスをほめ、その口から出て来る恵みのことばに驚いた」のでした。

しかし、22節、「この人は、ヨセフの子ではないか」とも言ってイエス様につまづく人も出てきました。そこにいた人々は素晴らしいメッセージを聞きながらも、心から信じることはできなかったと聖書は記しています。先にも、申しましたが、残念ですが、それが私たち人間の罪人の本質であり、限界なのでしょう。父なる神様は預言者サムエルに教えられました。「人はうわべを見るが、主は心を見る」(Ⅰサムエル16:7と。

   ですから、私たちもこのときのイエス様と同じように、素晴らしい聖書のみことばを語って  

  も、人々の心を信仰に導くことはできないかもしれません。また、私たちを傷つけることばや 

  様々な迫害があるかもしれません。でも、結果が出なくても、私たちの心にある主への愛を主

  はすべてご存じなのです。それだから、失望すること、疲れてしまうことがあっても、主の喜

  びを信じて伝道しましょう。

  勧め「ナザレ伝道」

(ルカ4:19)「主の恵みの年を告げ知らせるために」

 私たちにも、この主の恵みを伝えていく使命が与えられています。私たちのお友達は救われているでしょうか。私たちの愛する家族はいかがでしょうか。身近な人にイエス様を伝えることには勇気がいるでしょうが、しかし、故郷ナザレでの出来事の後でも、イエス様は十字架への道、使命に生きられました。私たちも勇気をもって救いを宣べ伝えましょう。

 

 また、イエス様を信じておられない方は、どうか、イエス様の十字架を信じて救いを受けていただきたいと切に願います。